艶麗な夜華

本当の気持ちが伝わったか不安になりながら恭也の言葉を待つ。



すると突然、恭也は笑い出した。



「あはははっ」



「えっ?」



「今の嘘!」



「はぁ?」



「お前が最初から素直に言わないから、


ちょっと仕掛けてやったんだよあははははっ」



…………。



「はぁぁあああ!!!!」



ゲラゲラ笑う恭也に、


一気に悔しい気持ちになる。



引っかけられたーーーーーっ!!!!!



「ははははっこんなに俺に惚れているお前が、


あんなところ見て妬かない訳ねぇからな!」



「なによ!恭也のばか!自信過剰!


ふ~んだ!あたしだってお店で接客している時なんて、


恭也に見せられないくらいお客さんと密着してキャッ…」



長い手がすっと体を引き寄せ、


見つめるその視線が徐々に顔の中央から下へ落ちていく───




「それは駄目。


沙希は俺のだから……」




甘い言葉をともに奪われた唇。




何度も何度も体を抱き寄せ、


息をする間も与えず重ね続けるそれは、


なかなかあたしを離そうとはしない。



どこまでも上がる心拍数に、


思わず息を漏らすけど、


すぐに塞がれ呼吸が止まる。




嘘の言葉を最後まで聞かないで、


こんな風にドキドキさせる恭也はズルい。