艶麗な夜華

海に着くと、大きな流木に紺色のストールを敷く恭也。



「座れよ」



「で、でも…」



「気にすんな」



「うん…」



恭也は立ったまま、


遠くに見える小さな白い波を見ている。



「此処は静かでいい。


こんな事を言っては集まってくれた客に悪いけど、


あんなうるさいところに何時間も居るのは苦痛だ。


久々ホストの真似事をしたけど、


こんなに疲れるとは思わなかったな」



そんな事を言ってあたしの顔を見ると、


片目を細め笑う。



「けど、これからは毎日でしょ……?」



店での恭也を思い出し、


また少し気持ちがモヤモしてしまうあたしは、


体を丸め下を向いた。