艶麗な夜華

マスターか店をあとにし、


ヤスがあたしのところに来る。



「悪いなぁ沙希、親父の相手してもらって!」



「気にしなくていいよっ」



恭也は一向にあたしのところに来る事はなく、


時間はもう12時になろうとしている。



「恭也さんも沙希のテーブルに付くっては言ってたけど、


なかなか来れないみたいだね……」



向かいのボックス席から立ち上がる恭也。


そして、フロアに出るとすぐにお客さんにつかまってしまう。


笑いながら話す彼女が恭也の腕を掴み、


恭也は彼女の肩にさらりと手を触れると足早にその場を去った。



もう、あたしが来ている事なんて、


忘れているんだ……