艶麗な夜華

「マスター?」



「ん?」



「恭也はどうして、ホストになったの?」




「恭也には目的があったのさ」



その一言目に、あたしは前に恭也が言っていた事を思い出す。



"俺は、ある目的の為にホストという仕事についたんだ"



「目的って?」



マスターは顔をしかめ、煙草に火をつけると話し始めた。




「恭也は施設で育ったんだ。


親に、捨てられて……」



「えっ……」



捨て……られた?どうして……




「恭也はそこで、


里親になってくれる夫婦と出会い、


他に子供のいないその夫婦の元で、


家族として一緒に暮らす事になったのさ。


ところが、夫婦が恭也を里親として引き取ったのは、


アイツをこき使う為だったのさ」