艶麗な夜華

それからも、恭也はあちらこちらのテーブルを回り、


ようやくあたしが来ている事に気がつく。



「おう沙希、来てたか」



「もう1時間も前からね!」



「悪い!ちょっとまだ、テーブル全部回ってないんだ」



「うん、いいよ気にしなくて。


今はキンが付いてくれてるし」



忙しそうにその場を立ち去る恭也。



気にしなくていいとは言ったけど……



そんな中、ヤスがあたしのテーブルに来る。



そしてその隣にはカルムのマスター。



「悪いけど沙希、親父と相席してもらってもいい?」



「いいよ!」



「悪いなぁ。ったく親父がホストクラブになんか来てんじゃねぇよ!」



「どんな店か見てみたくてね」



「かといって、オープンの日に来てんじゃねぇ!」



そんな事を言いながらその場をあとにするヤス。



マスターは店内を見渡すと、


ソファーに寄り掛かる。