艶麗な夜華

タクミさんは、もしも店を続けていくのが難しくなったら、


お金があるうちにさっさと辞めてこの街を出ると話した。



そして、会うのはこれで最後になるかもと、


半ば敗北宣言にも聞こえるそれを恭也に言って店をあとにした。




ビルの前に着くと、


そこにはたくさんの開店を祝う花輪。



ブラン


愛華の店からの花輪に、


カルム


喫茶店のマスターからの花輪。



その他にも酒屋さんなど、


あちらこちらから届いていた。



階段を上り、店の前に着くと廊下にもたくさんのスタンド花。



もの凄い数に驚くのはまだ早く、


店のドアを開けると通路はスタンド花だらけ。



そして聞こえてくる賑やかな声に、


かなりの人が来ている事がわかる。



「いらっしゃいませ!」



出迎えてくれたのは知らない人で、


彼に連れられ店内に入るとそこには、


半端ではない数のお客さん。