艶麗な夜華

恭也はカウンターへ行くとダスターを持ってくる。



「それにしても、すぐテーブルがホコリだらけになっちまう」



目の前のテーブルは、


光の加減によってホコリが見える。



「あっ、本当だ」



「これでも、お前を迎えに行く前に全部拭いたんだぜ」



恭也の長い手は、


テーブル一つ拭くにもぬかりなくその動きは美しい。



「もう一回全部拭こうか?」



「いいよ。それにしても、


お前は金の掛からなそうな女だけど、


お前を想って店を作るととんでもねぇ金が掛かる。


どういう事だ!」



「んっ…ん~なんか、ごめん」



「あははははっ。


また一からだな。


今日、完成したこの店を見た時……


俺はもう、本来の目的なんてどうでもよくなっていたよ」