艶麗な夜華

"時間を忘れる"という意味では、


ブレイブの代表が作ったお店も同じだけど、


豪華でギラギラとした印象だった彼の店とは違って、


此処は、幻想的でゆったりとした空間。




「どうだ?」



少し顔をしかめ、


横目であたしを見る恭也。



「言葉に……できない。


凄過ぎて……


ただ、こんなところで働けるみんなが……羨ましい」



「フッ…そうか」



笑顔と共に差し出された手。



普段、恭也にこんな事をされたら緊張してどうにもならないけど、


この空間では自然とその手が重なる。




恭也に手をひかれ、


低い階段を2段降りるとボックス席に座った。



目の前の水槽は圧巻のパノラマ。



「ねぇ、これって……水槽だけでも凄い値段じゃないの?」



「あぁ、そうだな。


これと同じサイズのものが、


あっちにもあるからな」



恭也が指をさす方向には、


もう1つ此処からは見えない、


完全に区切られた空間がある。