艶麗な夜華

恭也は笑顔であたしを見ると、


はっきりと返事をする。



「あぁ!」



「嘘……みたい……」



「けど……」



急に恭也は顔をしかめ、


目線を下に落とす。



「な……に?」



「今の俺じゃ駄目なんだ」



「えっ…」



「残念ながら、今持ってる金は全部店に使っちまって、


俺はただの貧乏人だ。


エレナの女達にバカにされないくらいの宝飾品やブランドもののバッグも靴も、


今の俺ではお前に買ってやる事ができねぇ。


しかも、店がオープンしたら慌ただしくて、


お前を何処かに連れて行ってやる事すらできない。


こんな貧乏でつまらねぇ男に、


女と居る資格はねぇよ」



下を向いたままの恭也。



「なに言ってるの恭也!


そんなの考えなくていいよ。


あれだよ!恭也は今までお金持ち過ぎたんだよ!


だから少しお金がないだけでナーバスになちゃうんだね!


あたしなんて年から年中貧乏だし、


恭也のおウチに初めて入った時なんて、


なにこれ?此処は高級ホテルのスイートルーム?


なんて、一回もそんなところに泊まった事ないけど、


そう思ったしね!だからね、だから…ンッ…」