艶麗な夜華

「「いらっしゃ…」」



ドアが開き、中に入ってきた男の人を呆然と見るヤスとキン。



その様子に彼に目を向けるけど、


それはあたしがまったく知らない人。



端正な顔立ちに、


弄り過ぎていない清潔感溢れるヘアスタイル。


恭也を見るなり頭を下げるその姿には品があり、


少し小柄ながらも存在感のある彼は、


あたしの目から見て完璧としか言いようがなかった。



そして、次の瞬間恭也が放った言葉でその人が誰かを知る。




「驚いたな……翼、お前が此処に来るなんて」



えっ!!つ、翼……この人が……



あたしはヤスの顔をバッと見た。



ヤスは言葉にする事なくゆっくりとうなずく。



「恭也さん、お久しぶりです」



もう一度恭也に頭を下げ、


顔を上げた彼の目からは、


息が止まる程の強いなにかを感じた。



恭也はふっと笑うと翼に話す。



「酒を飲みに来た訳ではなさそうだな。


まぁ、座れよ」



「失礼します」