艶麗な夜華

思い出してまた憂鬱になってきたあたし。



「どうした?」



「あたしにもそういう人が居るって、


嘘言っちゃったんだ……」



「バカだなお前。見栄を張るな見栄を」



「だって!あまりバカにしてくるからつい……」



「しょうもないヤツ」



そんな事を話していると家の前。



「ありがとう恭也。


運転、気をつけてよ!」



「あぁ」






決してあたしに冷たくしていた訳ではなかった恭也。


今はお店の事でいっぱいで、


気に掛ける余裕なんてなかったんだ。



走り去る恭也の車が角を曲がり、


あたしは空を見上げた。



そしてあの日の約束を思い出した。



店が無事オープンしたら、


一緒に星を見に行く約束。