艶麗な夜華

それに続いてみんなが呆れたように笑った。



こんな事なら"軽自動車ですけどね!"


なんて言って自分から笑えばよかった。



そして本当に翔に迎えに来てもらって、


思いっきりバカにされた方が楽だったかもしれない。



なんだか今からすでに日曜日が憂鬱。



店が終わり帰路につくあたしは、


"なんでこんな事で落ち込んでるんだ?"


と、自問しながら、


出勤前に見た恭也の疲れた顔を思い出した。


そしてあたしの足は、恭也の店へと向かっていた。






店の前に着くと、時間は12時50分。


いつも1時まで営業している筈なのに、


すでに看板は消えている。



中から音は聞こえず、


ドアに手を掛けるとそれを引いてみる。



あっ…開いた。