ヤスの声が店内に響き渡る中、


異様に冷静なのは愛華と恭也。



「どうする恭也?


こうなった以上、


たぶんもうブレイブのメンバーとは連絡取れないと思うよ?


すでに全員に話しは回ってる筈だから」



愛華がグラスに口を付けた瞬間、


また恭也の電話が鳴る。



「こいつらもか…ちょっと出るぞ」



「は~い」



恭也は電話に出ると、


さっきとは違って表情一つ変えずに話す。



「あぁ。違うんだお前が悪い訳じゃない。


事情は後で話すから。


ちょっと今、立て込んでて悪い。


あぁ、面倒かけたな」



電話が終わるとヤスが話す。



「もしかしてまたさっきと同じ……」



「あぁ。大学の仲間のところに預けてたブレイブの2人、


バイトの時間になってもこねぇし、


連絡も取れねぇって」



「なんなんだよ一体!!


アイツら恭也さんからの恩を仇で返す気かよ!!」