艶麗な夜華

「ちょっと翔!タクミさんにお店の事話したのって誰?


同じ店の人?それを話していたのはいつ?」



「ちょっと待って沙希!質問が多くてわからないよぉ」



「どうしてわかんないのよ!!


まず、それを誰がタクミさんに話してたの?」



頭の容量が人より少ない翔は只今パニック中。



「ん~と、ん~と……」



「思い出せないの?」



少し怒り口調になるあたしに、


翔は一生懸命に頭の中の事柄を言葉に変換。



そして、ようやく口にしたその名前に、


あたしは鳥肌が立った。



「たしか、タクミさんその人の事……飛鳥って呼んでた」



飛鳥……



それは元ブレイブのホスト。



そして……恭也が最初に店を出す事を話した人……



うそ……でしょ……






あの日、彼はたしかに言った。



恭也に付いて行くと。



それなのにどうして……



なにがなんだかわからなくて、


人が信用できなくなって、


これを恭也に伝えた時、


飛鳥を信頼した恭也は……



裏切りものと薄情な人間がまた恭也を苦しめる。



恭也がホストクラブを開く事を知ったタクミさんは一体……


彼にこの事を話した飛鳥は一体……



これから先の事なんて、


想像もつかなかった。