艶麗な夜華

いつも堂々としていて自信があって、


不安なんて微塵も感じさせない恭也。



でも、ヤスの言う通りなのかもしれない。



これだけの人数のホストを抱え、


ホストクラブを開く今、


少しの不安も感じない訳ないんだ。



ずっと計画していた事じゃない。


自分がやりたかった事でもない。



急に大きく動きだしたそれに、


プレッシャーを感じない訳ない。




ヤスとの電話が終わり、


恭也の事を考える。





ブレイブの代表の訃報を知った日、


悲嘆した恭也はあたしの体をずっと離さなかった。


零れた涙が首筋を流れ、


すがるように締めつけたその手は震えていた。


でも、もうあの日のあたしを彼が思い出す事はない。