艶麗な夜華

「沙希ちゃん、随分仕事に慣れてきたね!


髪型もいつも可愛いし!


だけど、まだお客さんへの気配りが足りない。


お酒を作る以外でも、


グラスに水滴がついてきたら拭くとか、


会話をしながらも周りに注意を向けて!」



まだまだミサさんに指導されながらも、


これまで頑張ってきたあたし。



新しいドレスだって買った。



ママはそのドレスを褒めてくれて、


最近では笑顔で話してくれる事も増えた。



ミサさんは相変わらず厳しいけれど、


でも、褒めてくれる時だってある。



嬉しい事がたくさんある一方で、


恭也を想うと苦しくて切なくて、


そんな気持ちは一瞬にして消えてしまうんだ。