艶麗な夜華

最近は冷たい言葉を口にしなかった恭也。



でも今日は凄く冷たくて。



「なによ……」



エレナで働いている事を言うタイミングを完全に失ったあたしは、


カウンターの上からダスターを手に取ると、


ボックスのテーブルを拭き始めた。






それからも、会う度に恭也はそっけなく冷たい感じだった。



急に冷たくなった恭也。


心当たりがない訳じゃない。


きっとそれは、この前自分の思いを恭也に話してしまったから。



大学の仲間が店に来た日。



あの日、あたしが店の外で恭也に言った言葉。



"恭也が此処に居るのに届かなくて……


気持ちがね……凄く寂しいんだ……"




後悔しても時間は戻らず、


声をかけるのも躊躇してしまう日々が続く。



翔からは翼に関しての有力な情報は得られず、


エレナに勤めて10日。