艶麗な夜華

「はい…」



ジュアンでは一度も注意を受ける事がなかった髪型や毛の色。



此処では細かくきめられていて、


先が思いやられるあたし。



出勤してくるホステスさん達はみんな品があり、


アップされた髪の毛は自分でやったとは思えないくらい華やかで、


とても素敵。



なんだか自分が凄く貧相な気がして恥ずかしい。



これでも頑張ったんだけど……



ママはホステスさん達を集めると、


みんなにあたしを紹介する。



「今日から此処で働く事になった沙希ちゃんです。


この仕事の経験者みたいですが、


まだまだ此処でのルールは知らない事ばかりです。


気がついた事があれば教えてあげてください。


とりあえず今日は、ミサちゃんが沙希ちゃんとテーブルを回っていろいろと指導してください」



「はい」




目の前にずらりと並ぶゴージャスで華やかなホステスさん達に圧倒されながら、


あたしはヒカリさんを探すけど、


そこに彼女の姿はない。



今日は休みとか?