艶麗な夜華

すると恭也がペットボトルに入ったウーロン茶を出した。



「金はいらねぇ。好きなだけ飲め」



「………。


お金出すからせめてグラスに注いでくれない?」



恭也はシェルフからグラスを手に取ると目の前に置く。



「金はいらねぇから自分で注いで飲め」



なにこのやり取り?



グラスにウーロン茶を注ぐと入口のドアが開く。



「いらっしゃ…」



急に固まるヤスにドアの方に目を向けるとそこには、


恭也達が働いていたホストクラブの元代表、


喫茶店カルムのマスターの姿。



「初めてだな、此処に来るのは」



彼は笑顔でそう話すとカウンターの端に座る。



「なにしに来たんだよ!」



完全に敵意をむき出しにするヤスに、


恭也が落ち着いた様子で話す。



「俺がよんだんだ」



「えっ!恭也さんが?どうして……」



「ちょっと頼み事があってな」