艶麗な夜華

ママは少しうつむくと、


辛い顔であたしを見る。



「わかったよ、沙希ちゃん。


意思は変わりそうにもないし、


残念だけど……承諾しました。


今までご苦労様。


今日はもうこれでいいから、


あとは、月末に給料を取りに来てくれる?」



「はい」



深く頭を下げると店をあとにする。


後ろ髪はまったくひかれない。



昨日の事には触れなかったママ。


責めて一言、あたしの心中を察してなにかを言って欲しかった。