艶麗な夜華

「嫌じゃないよ!行く!あたしも一緒に行く!」



焦るあたしを恭也は笑う。



「はははっわかったよ」



「ふぅ…」



小さく息を漏らすあたしを笑顔で見ると、


急に真顔になる恭也。



「お前にまだ、礼を言ってなかった」



「ん?」



「ありがとな。お前が傍に居て、


俺は相当救われた。


あのまま1人で居たら、


浴びるくらい酒を飲んで、


ははっ今頃病院のベッドの上だったかもしれない」



「恭也……」



「俺はもう少し此処で考える事がある。


お前は気をつけて帰れ」



「うん」



店をあとにするとすぐに笑みが零れる。



恭也がそんな事を言ってくれるなんて思ってもみなくて、


さっきまで感じていた不安が徐々に薄れていった。