艶麗な夜華

恭也から手を離し、


ソファーの上のバッグを手に持つと、


出口に向かって歩き出した。



すると後ろから聞こえてきた恭也の声。



「5月の中旬、その頃には店をオープンする予定だ」



あたしはその言葉に立ち止まった。



「うん……」



「一息入れる暇なんてねぇけど、


ずっと気を張ったままってのも疲れる。


店が無事オープンしたら、


気分転換に星でも見に行こうと思ってる。


沙希?」




「ん?」








「お前も、付き合うか?」







「えっ……?」









振り返るとそこには笑顔の恭也。



「嫌ならいい」



そしてその顔は、


すぐに意地悪な笑顔へと変わる。