艶麗な夜華

眉間にシワを寄せる恭也。



「でも、この広さが必要だったんでしょ?」



「いや、ここまで広くなくても良かったんだ」



「じゃあどうして……」



恭也は背もたれから起き上がると膝の上に手を組む。



「店ができてしまえば、


此処の前のオーナーが自殺したって知っても、


客はそんなに気にする事なく来ると思うけど、


借りる方からすればどうだ?


自殺したヤツがやってたところに店なんか出したくねぇだろ?


だから俺が借りてやったのさ。


此処がいわく付きみたいな扱いにされるのは……忍びない」



「じゃあ、本当は他にも…」



ヤスとキンには此処しかなかったと言っていた恭也。



「今なんて、新しい店ができては潰れてを繰り替えしているんだ。


探せばあるだろ」