艶麗な夜華

着替え途中のあたしの周りに、


ミズキさんを筆頭に女の子達が近づいてくる。



「いい加減、此処まで言われるんだから辞めればいいんじゃない?」



「そう!お店は他にもたくさんある訳だし、


そんな意地になって此処に居る必要ないでしょ?」



なにか口にしようと思っても、


その圧力に負けてなにも言えない。



"もう辞めてしまいたい"



そんな事を思った瞬間、


向こうの方でこちらの様子を黙って見ていたスズカさんが、


あたしに向かってなにかを投げてきた。



パン!



高い音とともに床を滑ってつま先に当たったそれは求人誌。



「それでも見て、次に働くお店決めれば?」



スズカさんは薄ら笑いを浮かべドアに向かって歩きだす。



「本当、スズカは親切なんだから!」



「「「あははははっ」」」



女の子達は笑いながらスタッフルームを出て行った。