艶麗な夜華

「嫌ならいい」



すぐに返された言葉に焦るあたしはその場に立ち上がる。



「嫌じゃない!!嫌じゃないよ!!


なにすればいい?あたしにできる事あるの??」



必死過ぎるあたしに引いているのは全員。



「わかったから座れ」



「あっ…うん……」



椅子に座ると恭也が話す。



「嫌じゃなければ、


お前が直接翔と連絡を取った方がいいと思ってな。


アイツはお前に借りがあるし、


お前の言う事なら何でも聞くだろ」



翔をタクミさんのところで働かせて良かったと、


心底思った。



「うん!わかった!」



こうしてあたしも恭也に協力する事ができるようになり、


さっきまでの憂鬱が少し晴れる。



でも、それはほんの少しで。



店がオープンしてしまえば、


あたしにできる事などなにもないのだから。