艶麗な夜華

「なに焦ってるんだお前?」



ヤスが横目であたしを見る。



「あの、その……」



すると恭也がスマートフォンを覗き込んだ。



……駄目だ、もうごまかせない。



「コイツは……」



あたしの顔を真顔で見る恭也。



それに返すのははにかんだ笑顔。



「あはっ……はっ」



「お前、知ってたのか?


コイツがタクミの店に居る事?」



嘘をついても仕方がなく、


そこは正直に答えた。



「うん……っていうかあたしが翔に、


タクミさんのお店で働くように……言ったの……」



「はぁ?なんでだ?」



そうなりますよね……



「ちょっとタクミさんの事が気になって……


病院で、百合花さんと一緒に居るところを見てそれで……」



話しづらそうにするあたしに、


恭也はそれ以上なにも聞かなかった。



「まぁいい。


なぁ沙希?俺に協力する気はあるか?」



「えっ?」



恭也の意外な言葉にあたしは呆然とした。