車に乗り込み、
眩しさに目を細めるとエンジンを掛ける恭也。
しぐさの全てが魅力的で、
手の動き1つであたしをドキドキさせるこの人。
強いオーラーを放ち、
息が苦しくなるくらいの緊張感を与える今の彼に弱さは微塵も感じられず、
安易に近づく事を許さないそれは、
あの日初めて会った時と同じ雰囲気。
すでに遠く感じるその人に、
昨日のように自然と話しかける事なんてもうできない。
流した涙も震える声も、
何度も抱きしめるその腕すらも、
まるで夢だったかのように今はぼやけて、
昨日まで一緒に居たその人が、
今隣にいる彼と同じ人間とは思えない。
"全部忘れるから"
不可能な約束を口にしたあたしのそれを、
今の恭也が可能にした。
家に帰ると、
ずっと切ったままだったスマートフォンの電源を入れる。
コートを脱ぐ事も忘れ、
ローソファーの上で呆然とするあたしは、
すでに先に進んでいる恭也と違って、
まだそこから抜け出せず立ち止まったままだった。
眩しさに目を細めるとエンジンを掛ける恭也。
しぐさの全てが魅力的で、
手の動き1つであたしをドキドキさせるこの人。
強いオーラーを放ち、
息が苦しくなるくらいの緊張感を与える今の彼に弱さは微塵も感じられず、
安易に近づく事を許さないそれは、
あの日初めて会った時と同じ雰囲気。
すでに遠く感じるその人に、
昨日のように自然と話しかける事なんてもうできない。
流した涙も震える声も、
何度も抱きしめるその腕すらも、
まるで夢だったかのように今はぼやけて、
昨日まで一緒に居たその人が、
今隣にいる彼と同じ人間とは思えない。
"全部忘れるから"
不可能な約束を口にしたあたしのそれを、
今の恭也が可能にした。
家に帰ると、
ずっと切ったままだったスマートフォンの電源を入れる。
コートを脱ぐ事も忘れ、
ローソファーの上で呆然とするあたしは、
すでに先に進んでいる恭也と違って、
まだそこから抜け出せず立ち止まったままだった。

