艶麗な夜華

「ねぇ恭也大丈夫?

そんなに一気に飲ん…」


「アイツは……」


「ん?」


「俺が夜の世界で唯一信用した男で、

そして俺はまだ……アイツに借りを返してねんだよ。

まさか、こんなに早くこの世から消えると思ってなかったから……」


オレンジ色の光の中、

恭也の目の黒が揺れる。


「恭也……」


「アイツとは、昔同じホストクラブで働いていたんだ。

お前も知っている、カルムの親父がオーナーだった店でな。

ド素人で入った俺は、アイツから全てを教わった。

酒の作り方から接客態度、

それと、覚える必要のない煙草まで」