艶麗な夜華

「早く中に入るぞ」


冷たく言い放たれた言葉。


「ごめん……あたしつい、恭也の話を聞いていて楽しくなっちゃって……

恭也はそんな心境じゃないのに……

本当にごめ…キャッ」


突然後ろから包み込まれた体。


そして優しい声が耳に届く。


「謝んなよ。俺だって好きで話てたんだから。

楽しんでいたなら、良かった」


緊張するあたしの心拍数が恭也の手に伝わらないかが気になって……


「あっ、あの…」


「お前、全然冷えてねぇなっ女の癖に」


なのに、後ろから肩に顔を埋める恭也の吐息が、


ますますあたしをドキドキさせた。