取り返しのつかない言葉を口にしたヤス。


でも、そんな事を口にするヤスの手は……震えていた。


「ねぇヤス!本当はそんな事思ってないでしょ!


だってヤスはずっと恭也についてい…」


「いいぞ別に」


あっさりと言葉を返す恭也。


「ちょっと恭也!ヤスは本当にそんな事を思っている訳じゃないよ!

ずっと一緒に居たんだからわかるでしょ!

ヤスは悔しいんだよ!

恭也を苦しめるタクミさんが許せないんだよ!

それなのに恭也がそんなんだからヤスは…」


「いいんだ沙希」


「ヤス!」


「聞いただろ、恭也さんの今の言葉。

恭也さんにとって俺なんてそんなもんなんだよ。

一言で片づけられる存在だったって事だ」


「そんなのあたしが嫌だよ!!

2人が良くてもあたしが嫌だ!!」


「お前には関係ねぇだろ」


すぐに飛んできた恭也からのそんな言葉。