艶麗な夜華

「百合花は……歩けるのか?」


目を丸くし呆然とする恭也。


「はい…」

うなずくヤスにため息を漏らす。


「はぁ…」

「恭也さん!やっぱり俺、恭也さんがなんて言おうとタクミを許せないです!」


えっ?


急に出てきたその名前に、

あたしも恭也もなんだかわからずヤスの顔を見る。


「タクミは関係ねぇだろ?」


恭也がそう言った瞬間、

百合花さんのお見舞いにタクミさんが来ていた事を思い出した。


それと同時に、彼女が歩けないフリをしていた事とタクミさんが、

関連している事を確信した。


「それが、関係あるんですよ!

百合花が車に飛び込んだって事も、

事故の後遺症で歩けなくなったって事も全部嘘で、

それはすべてタクミが百合花に持ちかけた話だったんです」


そんな……どうして?