艶麗な夜華

翔の退院の日となり、

なぜか迎えに行く羽目になったあたし。


「ねぇ沙希、これも持って!」


「はぁ~なんであたしの方が持つもの多いのよ!

言っておくけど女子だよ?」


「そんな事言ったら、

俺なんてこの前まで足の骨折れてたんだよ?」


「まったく!

それより仕事決まった?」


「うん…いろいろ探してはみたんだけどね……

俺に合う仕事が中々見つからなくて……」


「っていうか翔に合う仕事ってなによ?」


「なんだろう?

ねぇ沙希?俺に合う仕事ってなんだと思う?」


「知らん!」


どうしようもない質問をしてくる翔を置いて病室を出ると、

エレベーターに向かってさっさと歩き出す。


「ちょっと待ってよ沙希!」


「早くしな!」


「そんな事言ったって、


この前まで足の骨が折れてたんだよ?」


「今折れてないでしょ?」