艶麗な夜華

ドレスに着替え店に出るとボーイが来る。


「沙希さん、お願いします」


指示された席へ行くと───


「久しぶりっ沙希」


あっ…


そこには笑顔の愛華。


上手く笑顔を作る事も、


感情を押し殺す事もできるようになってきたこの頃。



でも、この人の前では……


「愛華……」


感情がストレートに表へ出てしまう。


そしてそれを愛華が気がつかない筈はない。


「やっぱり……俺の事避けてるみたいだね」


「えっ……と……」


椅子に座り水割りを作るあたしをきっと今、


愛華は苦笑いで見ている。