艶麗な夜華

路地裏を出て1人街を歩くあたしは、

涙を堪えるのに必死だった。


"女の涙ほど面倒でウザいものはねぇ"


冷たく言い放たれた言葉。


いつだってあたしを泣かせるのは恭也なのに。



ふと、愛華の顔が浮かぶ。


あたしの涙を嫌わない愛華。


きっと今だって優しく慰めてくれるけど、


そんな事は望んでいない。


"俺は金にならない女は抱かないよ"


あの時の言葉が愛華の人となりを曖昧にし、


今ではもう……まったくわからなくなった。



すぐに頭の中から消えた愛華。


そしてまた、恭也が占領する。