艶麗な夜華

「はあ!!」


電話越しに聞こえてくるヤスの大きな声。


「立つ事くらいはできるって事?」


「そんな訳ねぇよ。百合花は立つ事すらできないって恭也さんが言ってたから。


っていうかお前、その事恭也さんに話したか?」


「話してない……」


「なんでだよ!!」


「そんな……見てすぐに"恭也に教えよう!"


なんて気持ちにはなれなかったよ……」


「そ、そうか……」


「それを知った時の恭也の反応を見るのも怖いし、


それに百合花さんだって……」


「お人好しかよお前は!!」


「そうじゃないけど!


……1年も歩けないって嘘をついてるんだよ。


最初はそんな百合花さんの事を心の中で責めたけど、


今は……責めれないよ……」