艶麗な夜華

「俺にも……それは理解できないよ。


責任を感じた恭也さんは、


次の日すぐに病院に行って、


それから今日まで毎日。


いくら調べても何処にも異常は見当たらないらしいんだけど、


百合花はまったく歩けないんだ。


その状態がもう1年も続いていてさ」



「百合花さんは……」


───本当は歩けるんだよ。


一瞬、言うか言わないか迷った。



「ん?」


でも、言わずにはいられなかった。


「あたし……昨日見たんだ。


百合花さんが車イスから立ち上がって、


床に落ちたブランケットを拾う所……


まったく歩けないのに……立ち上がる事って……できるのかな?」