艶麗な夜華

店のドアを開き、カウンターにはグラスを傾ける恭也の姿。


「なにしに来た」


相変わらず冷たい口調にいつもならおじけづいてしまうのに、


酔った今日のあたしにはまるで通用しない。


「なによ!そんな冷たい言い方しないでよね!


恭也に会いたくて来たに決まってるじゃん!」


恭也はあたしの顔を見ると呆れた様子で話す。


「なんだお前、酔ってるのか?」


あたしは恭也の隣に座るとカウンターに顔を伏せた。



「酔ってないもん!」


「酔っ払いはそう言う。


タクシー呼んでやるから帰れ」



「嫌だ!」



その場に立ち上がると、


店の電話を手に取る恭也。