でも、孤独で寂しくて仕方がなかったあたしは、


ベッドから起き上がるとすがるように恭也の腕にしがみついた。



「恭也……っ」



そんなあたしに、


今の恭也の口からあの冷たい言葉は出ない。




「まるで子供だな。


心配するな傍にいてやるから」



恭也の言葉に胸が締めつけられ、


もう十分な筈なのに、


それ以上求めてしまうあたし。



「ねぇ恭也……」



「なんだよ……」



恭也の腕を掴む手に力が入り、


あたしの口から出た言葉。












「抱きしめて……」











なんでそんな言葉が出てきたのかはわからない。



具合が悪いから?


不安だから?


寂しいから?


辛い思いをしてたから?



それとも……