艶麗な夜華

「沙希?大丈夫か?」


「うん…」


「アパートの前についたぞ、


鍵よこせ」


「はい」


「部屋は?何号室だ?」


「203」


「ちょっとドア開けてくるから待ってろ」


「うん」


ドアを開け、走って戻ってきた恭也は、


あたしを抱き上げると部屋に入る。


そしてベッドにあたしを寝かせ、


ストーブをつけるけど、


すぐに給油を知らせる音。



「灯油入ってねぇーのかよ。


玄関にあるのか?」



「灯油ないよ。


節約しなきゃいけないから……


買ってない……」


「バカかお前は。


こんな寒い中ストーブも付けないで生活してたのかよ」



「うん……」


「マジかよ、今買ってきてやるからとりあえず薬飲め」