艶麗な夜華

「あはははっちょっとかわいそうじゃない?沙希ちゃん?」


「えっ??沙希ちゃん此処に居た??」


「あはははっ悪いな~スズカは!」


最初の頃はあたしに優しかったスズカさん。


店が終わってから2人で話した事もあった。


いつもあたしに笑顔をくれて、

一番気を遣ってくれた人。


でも今は……


「あはははっさっさとお店辞めてくれればいいんだけどねっ!沙希ちゃん!」



本当……悲しくなる。






外に出たと同時に流れ出した涙。


あたしを攻撃するかのように甲高い音を立て通り過ぎる風。


ガタガタと揺れる店のシャッター。


溢れる涙にいびつな形に光る信号の青。


どうしても孤独で仕方がない気持ちに、


今、あたしが頼れるのは親友の美緒たった1人だった。


バッグからスマートフォンを取り出すと、


美緒に電話を掛ける。



明日は土曜日。


仕事が休みの美緒はこの時間でも電話に出てくれるかもしれない。



プルルルル……


プルルルル……


プルルルル……



お願い……美緒……