艶麗な夜華

タクシーに乗るとすぐに愛華からメールがくる。



>沙希、お誕生日おめでとう



あっ…



時間は12時過ぎ。


さっき1つ歳をとったばかり。



愛華からメールがくるまで、


今日が自分の誕生日だって事を忘れていたあたし。



きっと、その事を言いに来た愛華。



なんだか苦しくなる胸。



でも、どうしてもあの言葉が頭をよぎる。



あたしは愛華に一言だけメールを返すと窓の外を見た。



>ありがとう



そして運転手さんに話す。



「あの……近くて悪いんですけど、


この角のコンビニに降ろしてもらえますか?」



そんな事を言うあたしは、


1時過ぎに恭也のお店に行くつもり。