愛華を困らせるような事を言ってしまった事を悪く思い、


大きく首を横に振った。



「そんな事ない!愛華が傍に居てくれるだけで、


凄く凄く助かったよ。



っていうか……あたしの方こそごめん!


こんなの子供みたいで……引くよね。


あたし、愛華みたいに大人じゃないし、


こんな時もあって……




なんか……子供の面倒みてるみたい……だね、愛華……」



「子供みたいだなんて思ってないよっ」



「嘘だ!いいよ気をつかわなくても!」



あたしは前を向くと、


お酒を一口飲む。



すると愛華は、


グラスの中のアルコールを揺らし、


呟くように言った。





「子供だと思ってたら、


今すぐに沙希の事を抱きたいなんて思ったりしないよ」



「えっ…」