艶麗な夜華

言われるだけ言われて、


それなのになにも言えずに出てきたお店。



はぁ……


小さくため息をつくと突然聞こえてきたあたしを呼ぶ声。



「沙希」



聞き覚えのあるその声に、


体が固まった。



「愛華……」



目の前には心配そうな顔であたしを見る愛華。



あの日、愛華が恭也に話した言葉が頭をよぎる。



"俺は金にならない女は抱かないよ"



あれから愛華とは一度も会っていなかった。