ブレイブの代表が店を出ると、


グラスに入ったお酒を飲み干す事なく下げる恭也。



「ねぇ、恭也……」



「ん?」



「なんでもない……」




ただ呼びかけに答えて欲しかっただけ。


反応して欲しかっただけ。


あたしの存在を感じて欲しかっただけ。



恭也は目の前にくると、


顔を近づける。



「なんだそれ?」



「いや……。


恭也って……凄い人だったんだね……


なにをとっても一番って……」



愛想なくそう言ったあたしに、


ため息交じりに話す恭也。



「興味ねぇよ、そんなもん」



そして厨房へ入って行った。