艶麗な夜華

グラスを片付けると店のドアが開く。



ガチャ



そしてそこには見た事のない男の人の姿。



「こんばんは恭也さん」



恭也は彼を真顔で見ると低い声で話す。



「久しぶりだなタクミ。


悪いけどまだオープン前だ」



この人が……ホストクラブを開くっていう……



決して見た目がいい訳ではないけれど、


雰囲気のあるその人は、


どことなく人を引き付ける感じで。




彼は愛想のない笑顔で恭也に話す。



「ちょっと店を出すもんでね。


今、挨拶まわりをしているんですよ。


とは言っても、此処が一軒目なんですけどね。


さすがに恭也さんの店に一番に挨拶しておかないと、


あとあと怖いからね」