艶麗な夜華

恭也はグラスを手に持つとふっと笑う。



「アイツは俺の手に届くような女じゃないよ」



「………」



なにも言えなかった。



いつだって恭也の周りにはたくさん女の人がいて、


恭也の彼女になりたい女の人なんてたくさんいて、


そんな事恭也もわかっていて、


どんな女の人でもその気になればきっとすぐに落とす事ができる筈なのに……


それなのに……



こんな言葉を恭也に言わせるその人は一体───






なぜかモヤモヤする気持ちは、


次第に胸を締め付けた。