艶麗な夜華

「そ、そうだけど、でもまぁ大丈夫かな?


アハハッ」



「そうか、じゃあ気をつけて帰れよ」



今度は手に持ったコートをカウンターの上に置くと、


グラスを一つ手に取る恭也。



「えっ?……帰らないの?」


「一杯飲んでから帰る」


「えっ、じゃああたし片付けしよ~っと!」


カウンターの上の使用済みグラスを手に取るあたしを、


恭也がキツイ目で見る。



「お前、なんか変だな」


「えっ?な、なにが?


普通だけど?」



なんだか気まずい雰囲気に恭也から目を離すと厨房にグラスを運んだ。