艶麗な夜華

「なにやってるのよ!


それで?お願いって?」


「本当は今日、彼女がお見舞いに来てくれる予定だったんだけど、


なんか来れなくなったとかでさぁ。


日曜日だし仕事休みでしょ?


暇つぶしに見舞いに来ない?


ついでにさぁ、なんかおもしろそうな本でも買ってきてくれると助かるんだけど?


じゃあ今から病院と病室教えるね。


ん~とね…」



本当、相変わらずな翔。



「あたし暇じゃないから!」



「お願い沙希ちゃん!


俺さぁ暇で仕方がないんだよ!」


「そんなの知らない!」


「待ってるから!」


「ちょっと!」



一方的に切られた電話。


翔のやつ!あたしを暇つぶしの相手にするな!

なんて思いながらも、

出掛ける準備をするあたしも相変わらずで。



支度が整い翔が入院する病院へと向かう。



日曜日の今日、空は嫌になるくらい晴れている。


バスに乗り病院につくと翔が入院する病室へと向かう。


おもしろそうな本なんて買ってない。


さすがにそこまでする必要はないと思えたから。