艶麗な夜華

「金はいつまででも待つとは言ったけどな、


店を辞めてチンタラ金を払うつもりであれば話は別だ。


今すぐ体売って金つくれ」



「そんなつもりないよ!


ただ……同伴とか指名とかが増えたら、


女の子達に変な疑い掛けられて……」



「別に女どもから金を貰っている訳じゃないんだ。


気にする必要ないだろ」



恭也はまったく心配する様子もなく、


あたしに背中を向けネクタイを付ける。



「だってでも…」



「愚痴なら聞かねぇぞ」



「愚痴じゃない!そうじゃなくて……


あたしみんなに、お客さんと寝てお金貰ってるって思われていて……


佐藤さんが……ナナさんにそう言ったらしいんだけど……


でも……誤解されてもおかしくない事を佐藤さんに言ったのはあたしで……」



「だからなんだよ」



面倒そうな顔をする恭也。



「疑われてるのが嫌なの!


そんな事してないのにお客さんからまで、


いくら払えばOKなの?なんて聞かれて……」



「知るかよそんなの」



えっ…



恭也が冷たい人だって事はわかっている。



でもこの前は……


ここまで冷たくはなかった。