艶麗な夜華

眠れない日々が続き、


フラフラの体で朝会社に行くのは辛く、


家に帰り店に行く時間が近づくと無性に眠くなるのが迷惑。



憂鬱な日々は、


あたしの精神状態を乱し、


急に涙が止まらなくなったり、


家から出る事が怖くなったりと、


今までにない現象を引き起こした。



そして今日も会社から家に帰ると、


急に涙が溢れだし、


さっきようやくそれがおさまったところ。



恭也の店に行く時間まで、


ソファーに横になりボーっとしているとインターフォンが鳴る。



「はい」



玄関に向かって返事をすると、


それは翔で。



鍵を開けドアを開くと、



「頼む沙希!


本当!これが最後だから!


お金貸して!」




顔の前で手を合わせる翔。



「お金なんかないよ!」



「頼む!7万円貸して!


スピード違反で捕まって、


罰金払えないんだよ!」



「罰金7万もするの?」



「そうなんだよ!


俺、今全然金なくて……」



「知らないよ!自転車売れば?」



「それは絶対に嫌だ!


ねぇ頼むよ沙希ちゃん!


見捨てないでよ!」



「あぁ~もう!」